アルファチャレンジ2009に向けて
気の早い話だけど、来年のアルファロメオチャレンジ参加を検討していたらドン・イデリーノ社長のご好意で155V6を試乗させてもらいました。
結論から言うと、「街乗りにはいいけどレースカーのベース車としてはイマイチ」です。普通のペースで流しているときは適度なサイズとゆとりのあるエンジンのおかげで気持ちの良い領域を楽しめるのですが、限界近くに行くとバランスが崩れるのが早い。この車を特徴付ける珠玉の名機たるV6エンジンの重さがタイトコーナーで足を引っ張ります。
しかしこのエンジンは数値に出来ないところでエンスーの心を奮わせる良い音と回転フィールを持っているんですよね。低回転域ではバラついた感じの音で高級感というより不良品のように思えるのですが、高回転域へ向けアクセルペダルを踏み込んでいくに従って音の粒が揃っていき立体的なサウンドが立ち上がってくるのでつい窓を開けて無用な加速やシフトダウンを楽しんでしまいます。
基本パッケージがTipo2/3プロジェクトゆえのリアサス(トレーリングアーム式)の容量不足が最大の問題点です。ショックアブソーバとスプリングを別に配置して少しでもストロークを稼ごうとしているのですが、後期型のスポーツサスペンションはスタイル優先で車高を下げるためにストロークを殺してあるのが残念です。ちなみに普段乗っているルノー19も同様の脚周りを持っていますが、こちらはアーム端(ハブ隣接)から直立するショックアブソーバとトーションバーの組合せで最大限のストロークを得ているので特に問題はありません。これについてはアルファロメオ自身も深く認識していたようで、その証拠にリアルスポーツカーとして送り出したGTV/スパイダーではマルチリンクが新規に興されています。
折角貸していただいたのに厳しい評価になったけど、あくまでもこれは「レースカーベース」としてみた場合の話で、ロードユースでは現代でも通用する1台なのは間違いないですよ、室内もトランクも広いしエアコン付いているし。と、いうわけでアルファチャレンジのベース車選びはまだまだ続きます。
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