寿司問答 江戸前の真髄(嵐山光三郎)
東京の寿司名店を食べ歩いたエッセイというか寿司論というか、まあそんな本です。写真は無く著者の手によるイラスト(解説付き)が添えられているのですが(表紙書影を参照)、これがまた見事に雰囲気というか味わいが伝わるようなもので写真よりもおいしく見えるのには参りました。
そして文章の方はというとこれまた洒脱にして当を得た表現で寿司の美味さについて饒舌に語り上げる物で、あたかも隣の席にいるような臨場感です。そして一貫の寿司に込められた職人の技や想いについて記されたくだりを読むと一流の寿司屋の勘定が高くても納得できます。というかその方が正しいと思えてきます。
回転寿司を否定するものではありませんが、たまには職人の握る寿司を食べてこの本に出てくる一流店には及ばずとも職人の技と心意気を体感したいものです。
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