今年の正月初売りでDENONのイヤホンを買って満足していたのですが、クラシックを好んで聴く機会が増えたら何となく音の拡がりや分離が明瞭でない事に少しずつ不満を覚えるようになってきました。それで、いくつか試聴して予算と性能のバランスを考慮した上で購入したのがこの「PHILIPS インイヤーヘッドフォン SHE9850」です。



パッケージを開けてみると、金属製のキャリングケース、3サイズのシリコンイヤーキャップ、ウレタン製イヤーフォームなどが入っていました。ウレタン製イヤーフォームは買うと700円程するのでちょっと嬉しいかも。

コンパクトなボディから少し角度が付けられたパイプが耳の中に入るようにデザインされています。ボディがクリアパーツになっていてコイル状の物が見えるのがデザイン上のアクセントになっています。

1週間ほど使ってみての感想ですが、

良かった点

  • 低域から中域にかけて自然で太い音が出ている。
  • 音の分離が良く解像度が高いので細かいニュアンスまで拾える。
  • ピアニッシモの再現力がある。
  • プレーヤー本体のボリュームを下げても充分な音が出ている。
  • 音質が自然で聴き疲れしない。

悪かった点

  • 音漏れが大きい
  • 高域でもう一伸び欲しい
  • コードのタッチノイズが大きい
  • コードが固くて巻き癖、折れ癖が付きやすそう

製品紹介では原音忠実再生を謳っていましたが、その通り余計な味付けはせずに音源を再生するので昔エンコードした128kbpsのMP3と近頃のApple Losslessエンコードでははっきりと音に違いが分かります。ちゃんとした音源を使えば弦楽器の胴の鳴りや弦の響きもきちんと聴こえますし、ポップス・ロック系でもリズム隊の生々しさが感じられます。結論として出てくる音はこの価格帯(定価12,000円、実売8,000円弱)としては充分納得できる物で、BA(バランスド・アーマチュア)型のイヤホンの良さをお手頃価格で体感できるイヤホンとしてお勧めです。BAは1基ですが、フルレンジでクロスオーバーするところなしに伸びやかに鳴るので、下手なデュアルBA機よりこちらの方が自然な音で音楽が楽しめると思います。

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